CTO(最高技術責任者)は、経営幹部の意思決定と、製品、システム、アーキテクチャに関する技術的な知識のギャップを埋める役割を果たします。
CTOとは、技術的エリアのリーダーシップを取る役割と言うべきでしょうか。
CTOというポジションは、潜在的な収益源を予測し、製品やサービスのニュアンスに基づいて企業戦略を形成する経営者のニーズに応えるために、80年代後半に形づけられました。
実際には、CTOは多くの場合、データを分析してどの製品を進めてどれをカットするかという意思決定や、リソースをどこに割り当てるかの決定、潜在的な合併や製品統合の技術的利点の評価や、潜在顧客への製品やサービスの売り込みといった責任を負うことになります。
ある企業では、CTOはビッグデータのトレンドを追跡・分析し、競合他社に先駆けて新しい技術を予測します。また、エンジニアリング部門全体の運営管理者として、効率やセキュリティを意識しながら、製品・サービスを生み出すチームを統括する企業もあります。多くのSaaSやIT企業では、CTOは会社の核となる技術の創造者であり、顧客、投資家、大衆に技術を提示する責任を負うこともあります。
CTOに与えられる責任は、他の幹部職以上に、企業のタイプに大きく依存します。
つまり、CTO(最高技術責任者)は、製品の技術的な詳細と企業の厳格な意思決定とを結びつける役割を担っているのです。ただし、CTOの求人票に記載される項目は企業によって大きく異なり、トム・ベレー氏とラジ・サンパス氏によると、CTOのポジションには、少なくとも4つのモデルがあるそうです。
もし、あなたが技術的な知識を持つ人を上層部に加えたいと考えている、あるいは、いつかCTOになることを望んでいるなら、以下にこの役割の表現法の大きな違いをご紹介します:
AmazonのCTOであるヴェルナー・フォーゲルス氏が指摘するように、タイトルに「マネージャー」とある2つのCTOの役割は、通常、エンジニアやITスペシャリストの大規模(500人以上)なチームを管理し、社内サポートを重視しています。他の2つのタイプのCTO、ビッグシンカーと対外的技術者は、通常、市場を破壊する製品のイノベーションに焦点を当てたエンジニアの少数精鋭グループを運営しています。CTOは通常、必要なビジネス上の決定を下すために、より多くの社内の他部門との交流や監視が必要になります。
SaaSや情報系の企業では、自社の製品やサービスを生み出すのに必要な技術、インフラ、エンジニアリングに精通した経営者が不可欠であることが分かっています。そこで必要になるのがCTOなのです。