『MRR』 Part 3 〜料金プランをMRRから考察する〜 - Baremetrics Japan

Tomotaka Endo 2021 5 16

MRRと料金

SaaSやサブスクリプションビジネスを行っていく中で、顧客の様々なニーズに答えるため、いくつかの料金プランを提供していると思います。今回もBaremetricsを利用して、その料金プランをどう決定していくべきかについて、MRRを利用して分析していきたいと思います。

それでは、まずあなたの全てのMRRのうち、それぞれの料金プランが何%ずつを構成しているかを知っていますか。

なぜ、これを理解する必要があるのか?例えば、もし90%の顧客がプランAを使っていて、それがビジネスの10%のMRRだとしたら、どうでしょうか?

そうですね、たった10%のMRRしか生み出さない90%の顧客にサポートなどに大きな力を注ぐ必要があるのかという問題になります。
以下の画像をみて、さらに考察を深めていきましょう。

画像1

上図のMRRの比率を元に考察すると、以下の2つの重大な点が見つかります。

  1. 1
    ほとんどのMRRは中間層の料金プランから得られている。ほぼ半分にあたる(49%)顧客は一月$250またはそれ以下のプラン。
  2. 2
    最も低い料金プラン($50/月)は19%で、これはMRRの6%にしか該当しない。 

これらの洞察を元に、以下のように考えることができるはずです!

  1. 1
    MRRは中間層とそれ以下のの料金プランが約半分で、それ以上が残りの半分なので、1つ、2つ大きなアカウントが解約されてもMRRが完全に打撃を受けることはないことを示します。
  2. 2
    最も低い料金プランを$25上げることにより、かなりのMRR増加に繋がるでしょう。

収益がどこからきているのかを理解し、どのエリアにより力を注いでビジネスプランを立てるかによって、より高い収益に繋がるでしょう。

このようにビジネスを考えていくことが大事であり、面白い部分でもあります。MRRを見るだけで、ビジネスの方向性も考えられます。是非、定期的にMRRをチェックしてみましょう。

今すぐ、MRR分析を始めてみる

MRRを自動で追跡し、ビジネスの成長につなげましょう!!

こちらの記事は、5部構成となるMRRシリーズの第三弾になります。是非、他のMRRの記事もご覧ください。

Tomotaka Endo

Tomo Endo is a dynamic professional with a rare blend of achievements in technology, community leadership, and sports. As the Co-Founder of Nihonium.io since August 2023 and Community Lead at Xenon Partners since September 2019, Tomo has been pivotal in driving innovation and fostering community engagement within the tech industry in Tokyo, Japan. His role in facilitating growth and providing actionable insights at Baremetrics, coupled with his contribution to MetricFire's technical monitoring community, underscores his proficiency in leveraging technology to nurture professional communities. Beyond his tech-centric endeavors, Tomo has excelled as a professional athlete in squash, achieving the no.1 ranking in Japan and a global ranking of 79th by August 2020.