『MRR』 よくある質問  〜MRR Part 7〜- Baremetrics Japan

Tomotaka Endo 2021 5 23

MRRにおいてよくある質問

このMRRシリーズでは、MRRについて7部にわたって解説してきました。この最終記事では、MRRについてのよくある質問について回答していきたいと思います。

MRRは何の略?

MRRはMonthly Recurring Revenue の略で、「月間経常収益」のことです。

MRR Quote (MRR分配高)とは何ですか?

MRR Quoteは、 一定期間内に設定されたMRRの目標で、セールスチームが通用契約にこぎつけなくてはいけない目標です。
MRR Quoteの目標をセットし、セールスチームがその目標にたどり着いたら、ボーナス、またはインセンティブを得ることができるシステムを作ることでパフォーマンスを改善します。

買収される前にMRRはどれくらいになっていないといけないの?

こちらはケースバイケースです。 なぜなら、MRRはSaaSが取得される場合に確認される多くある要因の中の一つだからです。 SaaSによっっては、収益化される前(MRRは0ということ)に 買収されるところもあったり、MRRが100億以上という数値で買収されることもあります。 ちなみに、Baremetricsは、MRRが$134Kの時に買収されました。

なぜMRRはビジネスに必要なのですか?

MRRはサブスクリプション式ビジネスの真髄です。月毎どれくらいの収入を得ることができるのかを明確にし、常に今後月毎にどれくらいの収入を得ることができるか概念を持つことができるので、将来の計画を立てやすくなります。
MRRを追跡することで、 時間の経過とともにあなたのビジネスがどのように成長しているかも追跡することができます。月収が上がる、または下がることによって、ビジネスの現状を把握できます。また、MRRの成長率を見れば( MRRの成長率) あなたのビジネスの健康状態、全貌も把握できます。
大抵のSaaSは着実な勢いが得られるように努力しますが、現実はそこまでうまくいかず、ゆっくり、もしくは平坦な成長だけでなく、時と場合によっては成長の衰退もあるでしょう。
MRRを追跡することで、長期的なデータを形成し、季節性やその他のトレンドなどを知ることにもなるでしょう。

どのようにMRRを予測するの?

平均収益成長率そして解約率を見て、そのレートを公式にすることで、手動でMRRを予測することができます。
ただ、MRRを予測する上で一番簡単な方法は、予測ツールを使うことです。 Baremetricsを使いMRRを直接予測することができます(現金流量そして顧客なども計算することができます)。

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サブスクリプション式ビジネスの魅力は、より予測可能な収益が小売や他の産業よりあることです。予測を利用し、将来を見据えてみましょう!

どのようにMRRの目標を設定すれば良いのか?

MRRの目標の設定はMRRの予測に従ってください。この場合、標準目標、そしてチャレンジ目標、二つ設定しておくと良いでしょう。また、通常の目標は線形成長をベースに設定してください。
例えば、以下のグラフをご覧ください。MRRの1月の目標を$137,797に設定することができます。

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チャレンジ目標には、線形成長ではなく指数間数的成長にスイッチして目標を$179,715とします。

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この目標は収益成長の20%の予測をベースにしたものです。予測ツールとして収益成長率と解約率を使いMRRがより達成することが可能な目標か弄ってみてください。

Committed MRRって何?

Committed MRR (CMRR)は、サブスクリプション式ビジネスの鍵を握るメトリックです。これは、MRRに新しい予約、キャンセル、契約、そして費用を合わせたものですが、一回限りの月額料金などを除きます。
Committed MRRについてはこちらをご覧ください。

どのように年間契約をMRRに追加するのですか?

年間契約ももちろんMRRに追加しなくてはいけませんよね。ただ、MRRを計算する上で年間契約の一括払いを単純に追加してはいけません。追加するためには、まずそのサブスクリプションの契約期間を月毎に割らなくてはいけません。
例えば、年間契約が120,000円だったとします(たとえ全て前払いだとしても)。その場合キャンセルがなければ、10,000円を次の12ヶ月にかけてMRRに追加します。

最後にMRRの追跡と分析について

メトリック、それ自体はそんなに役に立ちません。ただの数字です。一定の日の一定数はそれほど意味を持ちません。本当の価値、そして洞察は時間の経過と共に変化する一定数にあります。
日々のブリップに悩まされないでください。長期的傾向に目を向け、将来の予測をするべきものです。
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そして、MRRについて詳しく学びたい方は、以下のリンクをご参考ください。

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Tomotaka Endo

Tomo Endo is a dynamic professional with a rare blend of achievements in technology, community leadership, and sports. As the Co-Founder of Nihonium.io since August 2023 and Community Lead at Xenon Partners since September 2019, Tomo has been pivotal in driving innovation and fostering community engagement within the tech industry in Tokyo, Japan. His role in facilitating growth and providing actionable insights at Baremetrics, coupled with his contribution to MetricFire's technical monitoring community, underscores his proficiency in leveraging technology to nurture professional communities. Beyond his tech-centric endeavors, Tomo has excelled as a professional athlete in squash, achieving the no.1 ranking in Japan and a global ranking of 79th by August 2020.