New MRR(新規MRR)とは? SaaS用語を解説- Baremetrics Japan

Tomotaka Endo 2021 6 22

New MRRとは?

New MRRは、新規顧客からの毎月の経常収益です。
MRRの増加には、既存顧客からのアップセルやクロスセルから生み出された経常収益『Expansion MRR』もありますが、New MRRはこれを含みません。

New MRRの計算方法

10人の顧客である月を開始し、その月末に顧客が12人になった場合、2人の新しい顧客を獲得したことになります。 2人の新規顧客がMRRでそれぞれ合計10,000円を生み出してくれたとしましょう。 その場合、その月のNew MRRは10,000円になります。

合計契約額(TCV)を構成する初期導入料金や追加の1回限りの費用はカウントしていないことに注意してください。New MRR、つまり新規顧客からの毎月の経常収益のみを考慮しています。

New MRRを使用して、MRR(経常収益)の変化を監視できます。 おそらくあなたの成長または減少する収入の大部分を何が生み出しているのか知りたいでしょう?

New MRRの利点とそれを有効に活用する方法

顧客獲得コストを抑える

New MRRは、顧客獲得コスト(CAC)を確認するための優れた方法です。New MRRよりも高くコストがかかってしまう場合は、顧客獲得で利益を食いつぶさないようにマーケティング予算を調整することを検討することをお勧めします。

有効に活用するために

1か月間のNew MRRの合計が、すべての新規顧客を獲得するコストよりも高いことを確認してください。New MRRを、その月の総取得コスト(販売、マーケティング、デジタル成長の取り組みのコストを含む)と比較していることを確認してください。

営業チームとマーケティングチームのやる気を引き出す

New MRRは新規顧客からのものであるため、この指標を使用し営業およびマーケティングのパフォーマンスを追跡することもできます。営業とマーケティングの取り組みの進捗状況を確認できると共に、彼らが行っていることが機能しているかどうかを知ることができるようになります。

有効に活用するために

営業チームとマーケティングチームの意欲と知識を維持するために、一部の企業は、オフィスの目立つ場所(大画面テレビなど)にNew MRRなどの指標を表示しています。このようにして、チームはポジティブになったり、努力が必要なことを認識できるようになります。もちろん、チームを動機付けする方法は様々なものがありますので、社風や文化に最適なものを見つけてください。

New MRRを使用してNet New MRRを理解する

New Net MRRは、4種類のMRRを合計して、1か月以内の収益の増減を確認できます。

  • New MRR:新しい顧客からの追加のMRR
  • Expansion (エクスパンション)MRR:既存の顧客からの追加のMRR(「アップグレード」とも呼ばれます)
  • Churned MRR:解約によって失われたMRR
  • Downgrade MRR:ダウングレードによって失われたMRR

Net New MRR の計算

= New MRR + Expansion MRR – Churned MRR - Downgrade MRR

Expansion MRRとNew MRRの合計がChurned MRR とDowngrade MRRの合計より少ない場合、あなたの収益は下降しています。 Expansion MRRとNew MRRが、これまでに作成したものよりも多い場合は、良くなっている傾向です。

New MRRを含め、これらのMRRを常に監視したい方は、Baremtircsのご使用をオススメします。以下のように、その増減の収益の内訳を細かく知ることができます。

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Tomotaka Endo

Tomo Endo is a dynamic professional with a rare blend of achievements in technology, community leadership, and sports. As the Co-Founder of Nihonium.io since August 2023 and Community Lead at Xenon Partners since September 2019, Tomo has been pivotal in driving innovation and fostering community engagement within the tech industry in Tokyo, Japan. His role in facilitating growth and providing actionable insights at Baremetrics, coupled with his contribution to MetricFire's technical monitoring community, underscores his proficiency in leveraging technology to nurture professional communities. Beyond his tech-centric endeavors, Tomo has excelled as a professional athlete in squash, achieving the no.1 ranking in Japan and a global ranking of 79th by August 2020.