顧客事例 Remake easy - 飲食店におけるサブスク活用

Tomotaka Endo 2025 9 3

 

Remake easy 株式会社の事業運営責任者である吉野彰朗 様に、Baremetricsの活用方法について、事例をご紹介いただきました。

吉野彰朗 | Remake easy (@akiwo111) / X

 

顧客概要:Remake easyとは?

Remake easyは、完全会員制・住所非公開のバースタイルのパフェバー。

現在、日本国内に7店舗を展開し、洗練された大人のための、静謐で上質な空間で豊かな風土が育んだ旬の食材をふんだんに使った季節限定のパフェと、ペアリングカクテルが至福のひとときを提供しています。店舗オープン時に実施しているクラウドファンディングでは累計支援額1億5千万円を突破。現在会員募集は、抽選にて募集を行っており、限られた人だけが体験できる”特別なお店”として認知されています。

不定期で会員募集を行っており、該当店舗1店舗のみ利用ができるシルバー会員権と全店舗が利用可能なゴールド会員権の2種類をご用意しています。

シルバー会員権:月額3,850円 / 年額39,600円
ゴールド会員権:月額11,000円 / 年額100,000円

公式 X:https://twitter.com/Remakeeasy_
公式 Instagram:https://www.instagram.com/remakeeasy/

出店エリア:札幌すすきの・渋谷・新宿・池袋・名古屋伏見・大阪心斎橋・博多天神

 

Baremetrics 導入前

導入前にどのような課題や悩みがありましたか?また、その課題を解決するためのそれまでの対応策はどういったものでしたか?

1. 全店舗の合計のMRRやコホートはstripeの管理画面で確認できるが、店舗ごとのMRRやコホート、解約率を見ることができていなかった。

  • 補足
    会員費の集金を決済サービス「stripe」のサブスクリプション機能を使用して実施しているが、1アカウントに複数の店舗の商品(会員権)を作成しているため、店舗ごとには確認できない状態、リアルタイムでの確認ができていない状態であった。
  • 対応策について
    スプレットシートでMRRや平均継続率や解約率を管理していた。

2. 広告にかける予算の適正化

  • 補足
    Remake easyは顧客の属性が異なるエリアに出店しているため、各店舗ごとにLTVが異なることは、解約率や来店頻度で把握ができていたが、正確な数字までは落とし込めていなかった
  • 対応策について
    3年以上店舗運営を続けている渋谷店、名古屋店をの平均値でLTVを算出し、予算を組んでいた。

3. 施策後のLTVの変化を定量的に見ることができない状態

  • 補足
    ブランディング施策やweb広告等を行った後にLTVがどのように変化したのかを定量的に測定することができない状態。
  • 対応策について
    特に対策がないため、常に暗闇の中を模索している状態。

どういった経緯でBaremetricsを知りましたか?

サブスクリプションの商品ごとのLTVを算出するサービスはないかと検索して知りました。

他のプロダクトも検討しましたか?

特に検討はしていないです。Baremetricsをデモ画面で操作させていただいた際に、直感的に使用できる操作性と、利用方法などがweb上で公開されており、必要な情報の取得ができることから検討の必要なしと判断。

 

Baremetrics 導入後

実際に使用するまでの流れやサポート体制について感想はありますか?

導入から利用方法まで、担当の方が画面を操作しながら丁寧に教えてくださったため、すぐに必要な情報を自分で設定・抽出することができました。また、飲食店でのBaremetricsの初めての使用事例ということもあり、実際に店舗にお越しいただきお話できたことで、活用方法や今後やりたいことについて具体的に相談できた点も非常に良かったです。

どのサブスク指標を重視してチェックしていますか?

顧客定着率とLTVを重視して確認しています。これらの指標を見ることで、長期的な収益性や顧客の満足度・継続意欲を把握できるためです。

どのような形で、Baremetricsの分析情報がビジネスに生かされていますか?

  • 店舗ごとにLTVを分析できるようになったおかげで、1会員を獲得するためにどこまで広告予算をかけられるかを設定できるようになり、とても助かっています。数字をもとに予算の上限を決められるので、無理なく効率的に会員獲得施策を進められるのがありがたいです。

  • Remake easyは2025年1月以降web広告にも力を入れ始めたため、セグメントのフィルター機能を活用することで、特定の期間より前に入会した会員とそれ以降に入会した会員のLTVや解約率を比較して見ることができているおかげでより正確な数値を把握することができています。

Baremetricsを使用してみて、好みの特徴や機能はありますか?

1. ダッシュボード機能について

  • ダッシュボードでカスタマイズして分析をできる機能はとても役立っています。各店舗ごとのダッシュボードの作成や、全店舗のLTVの比較などを視覚的に見ることができるので社内の共有にも役立っています。

2. セグメントのフィルター機能

  • 前述の通り

3. 顧客定着率の機能

  • ライフサイクルの中で顧客がいつ解約しているのかを確認できることで、施策を実施した時期に解約率が低下しているかどうかを閲覧することができ、施策の効果を定量的に把握することができています。

飲食店におけるサブスクビジネスやRemake easyについて

飲食業におけるサブスクサービスのメリットとデメリットを教えてください

メリット

  • 安定した収益の確保と再投資

    会員制ビジネスでは、「いかに会員様に長くファンでいてもらえるか」がLTVを伸ばす鍵となります。そのため、新規会員の獲得だけでなく、既存会員へのサービス強化や再投資によって顧客満足度を高め続けることが重要です。また、会員から毎月一定の収益が入ることで売上のブレが小さくなり、経営計画も立てやすくなります。

  • 顧客データの活用

    サブスクサービスにすると、顧客データを収集でき、会員の嗜好や来店頻度を把握できるようになります。一般的なお店では、いつ誰が来るかも分からず、再来店するかも予測できません。しかし、会員制にすることで、会員は定期的に来店する必要があるため、再来店を促す施策に集中して取り組むことができるのが大きなメリットです。

デメリット

  • サービス価値の維持が必須

    サブスクサービスの継続、定期的に来店してもらうためには、魅力的なメニューや特典を継続的に提供する必要があるため毎月継続してもらいたくなるようなメニュー開発やサービスの提供が求められます。

  • 新規顧客の獲得をし続けなければいけない。

    サブスクサービスでは、必ず一定数の解約者が発生します。理由はさまざまですが、解約者の分を補うために、常に新規顧客の獲得を続ける必要があるのがデメリットの一つです。



飲食業におけるサブスクサービスを成功させる秘訣はありますか?

我々が運営するのは、完全会員制・住所非公開のパフェバーです。「おいしいをずっと」をビジョンに掲げ、パフェのおいしさを本質的な価値として提供しています。

サブスクサービスは、応援してくれる人、すなわちファンを獲得するための仕組みでもあります。料理人やパティシエは、おいしいものを生み出し、人々に届けられる唯一無二の存在です。誰に何を届けたいのかを考え、想いをしっかり届けることが、成功への道しるべだと私たちは考えています。

Remake easyは現在7店舗主要都市をメインに店舗を構えることができましたが、おいしさを届けるためにまだできることはたくさんあります。今後も挑戦を続けていきたいと考えています。

Remake easyの今後の事業展開について教えてください

Remake easyでは、今後、農園・牧場・酒造などの生産者との連携や、海外進出も視野に入れています。
私たちはビジョンのひとつとして、「Respect from Farm to Glass」を掲げています。これは、生産地で育てられた食材が、私たちの手に届き、一杯のパフェ(グラス)になるまでには多くの人の努力があり、その過程における徹底した品質管理や働く人へのリスペクトが大切だという考え方です。

会員、従業員、農家、仕入れ業者など、Remake easyに関わるすべての人々の生活を豊かにすることを目指し、生産者が心を込めて作った素材のおいしさをパフェという形で表現し、「おいしいをずっと」をより多くの方に届けるための挑戦を続けていきたいと考えています。

最後に

BaremetricsはSaaSやサブスクビジネスを運営する全ての企業様にご活用いただけます。無料トライアルも提供しておりますので、是非、Baremetricsをお試しください。

 

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Tomotaka Endo

Tomo Endo is a dynamic professional with a rare blend of achievements in technology, community leadership, and sports. As the Co-Founder of Nihonium.io since August 2023 and Community Lead at Xenon Partners since September 2019, Tomo has been pivotal in driving innovation and fostering community engagement within the tech industry in Tokyo, Japan. His role in facilitating growth and providing actionable insights at Baremetrics, coupled with his contribution to MetricFire's technical monitoring community, underscores his proficiency in leveraging technology to nurture professional communities. Beyond his tech-centric endeavors, Tomo has excelled as a professional athlete in squash, achieving the no.1 ranking in Japan and a global ranking of 79th by August 2020.