SaaS企業向けインボイスファイナンスとは? - Baremetrics Japan

Tomotaka Endo 2022 5 17

SaaS企業を成長させるのに、ビジネスリーダーがキャッシュフローを考慮しなければならないことに疑いの余地はありません。キャッシュフローの悪化は、企業が成長する機会を作り出すための資金が制限されるということであり、小規模なビジネスに至っては、日々の運営の継続が脅かされる可能性もあります。

インボイスファイナンスは、短期型の資金調達を速く手軽に得たいSaaS企業には良いチョイスです。このタイプの融資では、自身の資産よりも請求書が担保となるため、従来の融資のようにお金を借りることはありません。

というわけで、本記事では、インボイスファイナンスの仕組みやSaaS企業にとってのメリットについてお話します。

インボイスファイナンスとは?

インボイスファイナンスとは、企業が顧客や取引先からの未払い請求書を担保に資金を借りることができるというローンの一種です。インボイスファイナンスと似たような意味の「売掛金金融」や「請求書取引」という言葉の方が馴染みがあるかもしれません。

従来の小口融資とは異なり、顧客からの請求書が借入資金の担保となります。その結果、多くの企業にとって、インボイスファイナンスはクレジットスコアやその他の融資の最低要件に依存しないため、審査に通りやすいと言えます。

インボイスファイナンスは、B2Bやサービス業を営む企業にとっては魅力的な資金調達法の一つです。残念ながらこういった企業は、顧客が請求書を期限通りに支払ってくれるかどうかに依存しているため、キャッシュフローの問題を抱えやすいのですが、インボイスファイナンスを利用する企業は、30日、60日、90日といった支払いサイクルではなく、ほぼ即時に支払いが行われます。

プロからのアドバイス: Crowdzをチェックしてみてください!請求書の支払いを迅速に行い、SaaS企業のキャッシュフローを早く増やす直感的なマーケットプレイスを提供しています。

インボイスファイナンスの仕組み

インボイスファクタリングは、最も身近な資金調達法です。多くの場合、3つの段階で行われます。

  • ステージ1:ABC社が請求書をCrowdzのようなファイナンスマーケットプレイスで売る

  • ステージ2:ABC社は投資家から請求金額の85%程度を受け取る

  • ステージ3:ABCの顧客が請求書を全額支払うと、貸し主(投資家)は残りの15%から手数料を差し引いた金額を返却する

インボイスファイナンスの流れがより分かりやすくなるように、実際の数字を使った例で説明しましょう。

ABC社には、支払期限が60日後の10,000ドルの売掛金があるものの、事業の効果的な成長と従業員への給与の支払いのために、この資金がそれよりも早く必要です。そのため、ABC社はインボイスファイナンス会社と提携し、60日後ではなく、すぐに資金を受け取れるようにしました。

インボイスファクタリング会社は、ABC社の顧客の支払い履歴を確認します。顧客の信用度が確認された後、請求書は投資家に売られ、投資家は請求書の80%、つまり8,000ドルをABC社に貸し付けます。

60日後に、ABC社の顧客は投資家に10,000ドル全額を支払います。この取引が完了すると、投資家は200ドルの手数料を差し引いた残りの20%をABC社に返却します。つまり、全体として、ABC社は60日後の顧客からの返済を待つことなく、迅速に運転資金を調達することができたのです。

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SaaS企業におけるインボイスファイナンスのメリット

SaaS企業のビジネスモデルは、サービスを販売することを中心に展開されています。若干というかほとんどのシナリオでは、信用で取引が行われます。言い換えれば、顧客は購入したサービスの代金をすぐに支払うわけではないのです。

顧客には、支払総額や支払期限などの支払計画を記載した請求書が渡されます。これは、大抵のB2BやSaaSの代理店にとって当たり前のことですが、支払いの遅延はしばしばキャッシュフローの問題につながります。本来投資や事業拡大に充てるべき資金が滞留してしまうのです。

その結果、多くのSaaSビジネスが請求書による資金調達を選択しています。そうすることで、以下のようなメリットがあります。

  • 事業と成長のための再投資に必要な即時資金へのアクセス

  • 運転資金の改善

  • 投資家への返済は、お金が戻ってきた時のみ

  • 必要な資金とその頻度を決定できる

  • 現金の流入により、新規顧客を獲得しやすくなる

  • 従業員や仕入先へ支払いやすくなる

Crowdzでキャッシュフローを改善する

Baremetricsは、SaaS企業に即時運転資金と取引金融リソースを提供する、競争力のある請求書オークションのCrowdzと提携しています。Crowdz Marketplaceで、経理・財務チームはより多くの利益を得るために必要な力を得られます。

Crowdzは1ドル1セントの重要性がわかるが故に、Crowdzのマーケットプレイスでは請求書は全て歓迎されるのです。また、Crowdzの融資プラットフォームでは、ニーズに応じて融資する債権を選択できるため、現金をその場で手にすることができます。

Crowdz Marketplaceに加え、彼らはこの程Recurring Revenueも始めています!ここでユーザーは、継続的な総収入の見返りとして資金を提供する投資家と繋がれます。つまり企業は、請求書や契約書で、どんなクライアントが自社のサービスに加入しているかを宣伝することができるのです。

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Tomotaka Endo

Tomo Endo is a dynamic professional with a rare blend of achievements in technology, community leadership, and sports. As the Co-Founder of Nihonium.io since August 2023 and Community Lead at Xenon Partners since September 2019, Tomo has been pivotal in driving innovation and fostering community engagement within the tech industry in Tokyo, Japan. His role in facilitating growth and providing actionable insights at Baremetrics, coupled with his contribution to MetricFire's technical monitoring community, underscores his proficiency in leveraging technology to nurture professional communities. Beyond his tech-centric endeavors, Tomo has excelled as a professional athlete in squash, achieving the no.1 ranking in Japan and a global ranking of 79th by August 2020.