ベンチマーク

Tomotaka Endo 2022 7 25

SaaS他社と比べて、自身のビジネスの状況はどうでしょうか?メトリクスはあるべき位置にありますか?正しい方向に進んでいますか?基本的に自分のビジネスは客観的に見ることが難しいので、ビジネスの状況を主観的な目線で判断していることが多いです。このような上記の疑問に答えるべく、Baremetricsに ベンチマーク 機能ができました。

鍵となるメトリクスとサブスクリプション価格のベンチマークデータを提供すべく、Baremetricsを利用して800社以上の中小規模のサブスクリプション企業のデータを収集し、匿名化した上で集計しました。

本記事では、自身のスタートアップが他企業と比べてどのような位置にいるのか、どこを改善できるかを知るために、どのようにベンチマークを使えばいいのかご説明します。

成長中のSaaSやサブスクリプションビジネスは、より良いベンチマークとサブスクリプション分析のためにBaremetricsに信頼を置いてくれています。ぜひ今すぐ無料トライアルをお試しください。

ベンチマーク のデータはどこから来ているか

我々のベンチマークデータは、もちろんすべてBaremetricsからです!何百ものサブスクリプション企業が、ビジネスの健全性の監視や、鍵となるメトリクス改善にBaremetricsを使っています。

ベンチマークの作成には、すべての顧客データを完全に匿名化し、一つの大きなデータセットに集約しています。これにより、自身の会社と似たようなARPU(ユーザー1人当たりの月間売上高)を持つ企業との比較ができます。

ARPU別の ベンチマーク

ARPUは顧客一人あたりにいくら料金を請求しているかを示すものであることから、これをもとにセグメント化を行っています。

ベンチマーク で比較できるメトリクス

ベンチマークには、以下のベンチマークデータが含まれます:

Baremetrics ベンチマーク

また、「価格設定インサイト」という独立した部門があり、顧客ベースやさまざまな購読プランを分析し、価格設定に関するインサイトを得ることができます。

ベンチマーク 情報の解釈の仕方

Baremetricsツールキット全体と同様に、ベンチマークはデータ情報をできるだけシンプルかつ直感的に理解できるようにデザインされています。では早速、必要な情報を見ていきましょう。

まずは、MRR(月間経常収益)ベンチマークを見てみましょう。MRRの下位、中央値、上位四分位値、および自身の会社がどのような位置にあるかが表示されます。

ベンチマークの価値は、他社とのメトリクスの比較だけでなく、改善策にもあることから、各ベンチマークでは改善のためのヒントが提供されています。

例えば、チャーン率が他と比べて高いことが分かったら、チャーン率を下げることから始めましょう。新たに追加された収益がチャーンによって失われては、MRRの成長はほぼ不可能ですからね。

チャーン Baremetrics

価格設定のインサイト

価格設定のインサイトには、大きく分けて「統計」と「内訳」という2つの要素があります。サブスクリプションの価格設定が適切かどうか悩んでいる方や価格設定の変更を考えている方におすすめです。

統計情報の下に、数字が4つ表示されます。この数字は、Baremetrics のデータセットに関するもので、ARPU が 100 ドルの顧客のうち 30%が無料プランを提供しているというようなものです。

価格インサイト ベンチマーク

内訳は、ARPUが100ドルのBaremetricsの顧客の中で、別々のサブスクリプションプランの量が表示され、月額と年額の両プランを表示できます。

プランの ベンチマーク

ざっと見たところでは、以下のようなことがわかります:

  • 無料・激安プランが月間顧客数が最多 
  • 99ドルのプランは、100ドルのプランや、90ドル、あるいは80ドルといった近値のプランよりもかなり人気
  • Baremetricsの顧客は、選ぶプラン・価格・理由が様々である。つまり、大多数にとってうまくいくことが、自分にとってもうまくいくとは限らない。

ベンチマーク まとめ

他社との比較で自社の状況を知ることで、目標を設定し、その達成のためにどこを改善すべきかがわかります。Baremetricsでは、ベンチマーク機能により、ビジネスメトリクスの追跡とベンチマークデータの分析が簡単にできます。

早速Baremetricsの無料トライアルを始めましょう。

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Tomotaka Endo

Tomo Endo is a dynamic professional with a rare blend of achievements in technology, community leadership, and sports. As the Co-Founder of Nihonium.io since August 2023 and Community Lead at Xenon Partners since September 2019, Tomo has been pivotal in driving innovation and fostering community engagement within the tech industry in Tokyo, Japan. His role in facilitating growth and providing actionable insights at Baremetrics, coupled with his contribution to MetricFire's technical monitoring community, underscores his proficiency in leveraging technology to nurture professional communities. Beyond his tech-centric endeavors, Tomo has excelled as a professional athlete in squash, achieving the no.1 ranking in Japan and a global ranking of 79th by August 2020.