当座比率 とは

Tomotaka Endo 2021 8 15

当座比率 とはQuick Ratioとも呼ばれ、サブスクビジネスにおける成長効率の測定値です。 現在の解約率を考えると、企業はどの程度信頼性の高い収益を上げることができるのか? それが当座比率の指標が教えてくれるものです。 すべての指標と同様に、指標が「あるべき」または「最良」であるかについて話すときはいつでも、追加する必要のある大きな毛むくじゃらのアスタリスクがあります。

ただし、最初に、サブスク企業やSaaS企業の当座比率を計算する方法について説明しましょう。

当座比率  計算方法

当座比率を計算するには、新しいMRRを失われたMRRで割るだけです。 比率が高いほど、会社の成長はより健全ということになります。

当座比率 = (New MRR + Expansion MRR) / (Contraction MRR + Churned MRR)

要するに

当座比率 = (増益MRR) / (減益MRR)

ということになります。非常に簡単な計算になりますね。

ただ、知っておくべきことは、すべてのタイプのMRRの成長が等しく作成されるわけではありません。 MRRの成長を構成するMRRのタイプは本当に重要ですので、以下でまとめておきます。

New MRR - 新しい顧客からのMRR

Expansion MRR - 既存の顧客からのMRR(アップグレード)

Contraction MRR - 既存の顧客からのMRRの喪失(ダウングレード)

Churned MRR - 解約された顧客からのMRRの喪失

会社のMRR成長率が100万円だとします。 この成長は、上記のタイプのMRRの組み合わせで構成されており、当座比率は、それらの「成長効率」の違いを示してくれます。

当座比率 をシナリオ別で比較

当座比率をより理解するために、MRRの成長で100万円となる方法と、その時の当座比率がどうなるかについて、いくつかのシナリオを見てみましょう。

シナリオ A
¥1,200,000 (New + Expansion) / ¥200,000 (Contraction + Churn) = 当座比率 = 6

シナリオ B
¥1,500,000 (New + Expansion) / ¥500,000 (Contraction + Churn) = 当座比率 = 3

シナリオ C
¥2,000,000 (New + Expansion) / ¥1,000,000 (Contraction + Churn) = 当座比率 = 2

シナリオD
¥5,000,000 (New + Expansion) / ¥4,000,000 (Contraction + Churn) = 当座比率 = 1.25

面白い結果になりましたね。
4つのシナリオの全てで10,000ドルの純新規MRRが発生しますが、シナリオAは、はるかに少ない労力で同じ量の純新規MRRを追加しているため、成長においてはるかに効率的です。

当座比率 の適切な値とは?

「ベスト」な当座比率について気になる方は多いかもしれませんが、結局のところ、数値が高いほど良いのです。総コストでの成長に焦点を当てている初期段階の企業は、一般に当座比率4の「健全な」成長を遂げていると見なされますが、それ未満であっても、本質的に企業が失敗していることや、企業が失敗していることを意味するわけではありません。

すべてのビジネスは異なります。 ボーナススタートアップポイントを獲得できる魔法の数字はありません。 結局のところ、それは単に「解約を可能な限り減らす」ことです。

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Tomotaka Endo

Tomo Endo is a dynamic professional with a rare blend of achievements in technology, community leadership, and sports. As the Co-Founder of Nihonium.io since August 2023 and Community Lead at Xenon Partners since September 2019, Tomo has been pivotal in driving innovation and fostering community engagement within the tech industry in Tokyo, Japan. His role in facilitating growth and providing actionable insights at Baremetrics, coupled with his contribution to MetricFire's technical monitoring community, underscores his proficiency in leveraging technology to nurture professional communities. Beyond his tech-centric endeavors, Tomo has excelled as a professional athlete in squash, achieving the no.1 ranking in Japan and a global ranking of 79th by August 2020.